頑張る人の物語

> 藤野良太の一覧へ

第1回 『藤野良太との出会い』

 それは春を感じさせる気候になった頃だったか、一通のメールが僕が運営する NGO-terminal 事務局のもとに届いた。

 その頃、僕は多少忙しい生活を送っていた。 2000 年 12 月に立ち上げた NGO-terminal は学生やNGO/NPOの活動を資金・広報・運営ノウハウの面からサポートをしている。若くて自ら活動をしていこうという人達が全国から多く連絡を寄せてきたことから、企業に対しては対若者の商品開発やプロモーション、採用関係の戦略立案をサービスとして提供していた。

 特に学生が企画するイベントは夏に多く、また企業も夏休みに合わせての商品・企画開発をする事が多く、その準備に関する問合せや打合せが 4 月末に集中していたのだ。

 「 8 月に 3000 人位集めてのイベントをやりたいが、どこか協賛してくれる企業は無いか?」

 「サマーインターンシップを効果的に行うにはどうすればいいか?」

 など様々な問合せが寄せられてきていた。

そのような中だった。一通のメールが僕のもとに届いた。

 依頼の内容は多くの他の団体と似ているものだった。現在企画中の活動で、協賛してくれる企業がいたら紹介してくれないか?というような趣旨であり、活動内容はアフガニスタンにW杯を届ける事で平和をもたらしたい。詳しくは添付資料を見て欲しいとのことだった。

 当時は 2002 年日韓ワールドカップを前にサッカー関係のイベントも多く行われていた。実際にこのW杯に便乗してイベントを企画している別の団体からも連絡が来ていたので、またこの手のものかとメールを読んだ段階で思ってしまっていた。

 ウィルスで無いことを確認しながら、メールに添付されていたファイルをダウンロードして内容を読んでみると多少がっかりしてしまった。ある意味怒りさえ感じていた。恐らく第 1 印象が悪かったせいもあるだろうし、企画書としての質もそこまで高くなかったからだろう。

 アフガニスタンの人達はきっと食べ物や衣料品、住む所などもっと暮らしていく上で最低限必要なものを求めているんじゃないだろうか。それなのに、今がサッカーW杯の時期だからといってW杯を届けるというのは表面的な取組みであり、かえってアフガニスタンの人達には迷惑になるのではないかと思ったからだ。

そうはいっても折角連絡をくれた訳だし、当時ある国会議員がアフガニスタン支援の企画を進めようとしており、そこに僕も一部関わっていた関係もあったので、いつも打合せに使う渋谷マークシティ 3 階のスターバックスにてメールをくれたアフガンプロジェクト代表の藤野良太と会うことにした。

次へ>>

  • GRNKI式トップページ
  • プロフィール
  • GENKI式ブログ
  • 頑張る人の物語
  • 取材・講演依頼