頑張る人の物語

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第10回 『 何が何でもやってやる

 これからしばらく、藤野はもがき続けた。何をすればいいのかが全く分からなかった。答えが分からないだけではない、何が問題なのかも分からないのだ。

 しかし、藤野は絶対に出来るという自信があった。根拠は無かったが、自信だけはあった。また、絶対にやり遂げたいと誓っていた。

 元々、藤野がアフガンプロジェクトを始めたのはアフガニスタンの人のためだけではない。彼自身のためというのもあった。藤野の周りには学生ながら様々な活動をする人達がいた。僕たちの周りでは、こうした学生達の活動・団体を『学生団体』と呼ばれている。

 いわゆるスポーツ系サークルやイベント系サークル、勉強会サークルとは違い、大学の枠内で収まらず、社会の最先端で活躍する人達も交えつつ活動をしている団体が様々な分野である。

 国際交流、地域活性化、ビジネスプランコンテスト、政策提言、政治家養成、メディアプロデューサー育成、環境保護などいわゆる学生の活動とは一線を画した活動が現在様々な分野で大学生の手によって行われているのだ。

 こうした学生団体の代表を数人藤野は見てきた。そして、刺激を受けて憧れていた。自分も何かしたい、と。20祭というプロジェクトには関わり、成功はさせてきたがそれはゼロから彼が先頭切って立ち上げた訳ではなかった。

 

長倉の写真に写っている子供たちと会いたい。彼らの喜ぶ顔がみたいという気持ちとはまた別に藤野自身がゼロから何か創り上げていきたいという思いがあった。 

藤野が回りでいくつかの成功体験を見てきた事、これが藤野に根拠の無い自信を与えたのだろう。とにかく、藤野は絶対出来ると信じていた。自分が刺激を受けた人のようになりたいと強く思っていた藤野にとって、途中で企画を諦めるなどとは考えられもしなかった。

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