頑張る人の物語

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第24回 『 最後にやるべきこと

 帰国の日がやってきた。ローズベは空港まで送ってくれた。今にも泣きそうな表情で、最後まで見送ってくれた。「また会おう」言いながら、寂しさがこみ上げてきた。しかし、同時に達成感もあった。

しばらくぶりに安心感を得たのは成田空港に着いた時だった。多くの人が迎えに来てくれ、一段落着く事ができた。

しかし、アフガンプロジェクトはまだ終わっていなかった。カブール市内でパラボナアンテナを設置し、W杯を生中継することができた。サッカーボールを届けることはできた。サッカー大会の開催は出来た。当初、企画書にあった内容は全て達成されていた。

だが、一つ藤野がやらなくてはいけないことがあった。それは、『伝えること』だった。アフガニスタンの事を日本の人に報告する必要があった。サッカーボールや資金を提供してくれた人、そして 4 月 5 月に藤野達に対して、「もっとやるべきことがあるのではないか」と問いただした人達に対して、藤野達の活動を、現地の人達の笑顔を報告する必要があった。

3 週間かかり、九州から北海道まで藤野達は回った。一番最後、藤野達は北海道の庄内を訪れた。最後にサッカーボールを送ってくれた伊藤由江の学校がそこにあった。全校生徒と地元の人が報告会を聞きに来た。皆、嬉しそうだった。

そして、この報告会を終えて、アフガンプロジェクトは活動の幕を下ろすのだった。

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