頑張る人の物語

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第15回 『 CARTへの転向

 こうした環境の中で中野はF1参戦を続けるが、世界1になることは出来なかった。トレーニングにトレーニングを重ねる日々を過ごしていた際、ホンダの方からCARTの選手にならないかという提案を受けた。

 日本のカート(KART)とは違い、カートというとよくゴーカートと混同されるが両者は全くの別物である。CARTはアメリカモータースポーツの中では最も大きい競技であった。CARTはアメリカンモータースポーツの最高峰に位置付けられ、ヨーロッパのF1と並ぶ世界トップレベルのシリーズである。

  現在F1で活躍しているファン・パブロ・モントーヤもCARTの出身であり、またF1からもCARTにドライバーが移ることもあり、ドライバーにとってCARTは憧れのシリーズだった。

 もちろん、F1での世界1を達成したいという思いは中野に強く残ったが、一方、新天地アメリカで最高峰のシリーズに挑戦するというのも大きな魅力だった。また、CARTはオーバルコースを主体とするシリーズだが、このサーキット環境は自らの原点でもあった。「世界1の夢はCARTで果たす」中野はそう考えて、F1からCARTへと転向をした。

 中野はそのCARTで初戦8位というルーキー至上最高の成績でデビューを飾った。チームそして周りの関係者の多くが中野の実力を認めて、CARTの期待の星と言われるようになった。

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