頑張る人の物語

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第18回 『 走る事のできないレーシングドライバー

 2002年末ホンダはアメリカでのモータースポーツビジネスの体制を一新させた。その一連の流れの中で、中野は結果的にシートを失うことになってしまったのだ。

 走る事のできないレーシングドライバー・・・

 この時期、中野は色々と考えた。

 日本に帰り、レースを続ければ安定的な収入と勝利は期待することができる。やはり中野信治は世界レベルのレーシングドライバーであり、人気・実力共に日本の中ではトップレベルであることは事実だからだ。

 だが、それは中野が許さなかった。中野自身が世界1を目指したいという思いが消えなかった。中野はこの時32歳。平均的なドライバーの年齢を考えると、レーシングドライバーとして世界の頂点を目指すには時間が限られている。世界1を目指すのであれば、今しかなかった。

  そして、きちんとした体制で戦うことが出来れば世界1を掴み取ることができる自信があった。

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