頑張る人の物語

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第7回 『 絶対に日本を一周してみせる!

 2001年5月。柴田と石川は教室で二人きりだった。二人が会ってからちょうど一年が経った。お互いに大学二年生になっていた。二人は一年前のことを思い出して話をしていた。

 「一年前会ったときさ、何かうちらの間になかった?」
  「え、そうだっけ?」
  「うん、何か俺も気遣ってなかったかなと思って。いや、人と人ってやっぱり気遣うよ。でもそれ以上に気遣ってたかなって」
  「いや、柴田にかぎってはそんなことなかったよ」
  「そっか。でも何かみんな徹に気遣ってるよな。お前全然普通なのにな」

 三分間の沈黙の後、柴田は石川を見つめて言った。

 「何やる?」

 沈黙の間、二人の中で何かをやりたいという気持ちが生じていた。いや、今までも何かしたいという思いは蓄積されていた。それが溢れ出ただけだったのかもしれない。

 最初はイベントをやろうかという話にもなった。しかし、それでは人が来ないだろうし、あまり面白くない。そこで何をするか・・・。二週間ほど考えた。この間、柴田と僕は出会うことになる。そして、二週間後、日本一周をすることが決まっていた。

 柴田の意思は固かった。やろうと思ったら絶対にやりとげたいと思っていた。

 だが、一緒にやろうと友達に声をかけても、周りにいた社会人に協力してくれとお願いしても、みんな絶対できっこないと口を揃えて言った。考えるだけでは何も始まらないと痛感し、とにかく自分だけでも動いていこうと柴田は決意することになる。

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