頑張る人の物語

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第17回 『 高まる自信、高まる意識

 3000人の参加者の多くの意識を変えることができた実績は船橋にとって大きな自信となっていた。そして、船橋が意識を変えた3000人の中には船橋自身も含まれていた。

 LPCを始めて3年が経った。船橋は会社の仕事に満足を出来なくなっていた。もっとトレーディングゲームを使って多くの人の意識を変えていきたいと思っていた。むしろ、そうしていくことが自分の使命であるかのように船橋は思っていた。

 丁度その頃、新聞やテレビでは『総合学習』という言葉が盛んに繰り返されていた。船橋は心の中で『教育』という言葉を意識するようになっていた。そして、トレーディングゲームを学校に対して導入していくことができれば、社会的にも価値があるし事業としても成功するのではないか。そのように船橋は考えるようになっていた。

 今までは問題意識を持ってもその解決に向かって動くことはあまり無かった。だが、今ではトレーディングゲームという武器を持っていた。船橋は動き出した。

今の会社ではこのトレーディングゲームを使っての事業は考えられなかったので、他の企業への転職を考えたのだ。多くの企業を回った。斬新なアイディアを受け入れてくれそうということで、外資系企業に多くアプローチしていった。しかし、どこも前向きに考えてくれるところは無かった。

この時の船橋はまだ迷っていた。そして、受け入れてくれる企業がないと仕事へと逃げた。丁度、会社の方から一週間インドネシアに行ってくれという指令を受けた。

 「この1週間で色々と考えよう」

 そう思いながら現地へ飛んだが、この読みは外れた。インドネシアでの船橋の仕事は次から次へと進んでしまい結局6ヶ月間も滞在をすることになってしまったのだ。現地での仕事はそれなりに楽しかった。

しかし、半年間のプロジェクトを終えて日本に帰国すると突如危機感が船橋を襲った。それは、結局は目の前の壁から逃げることができる環境を作っていた自分に対する怒りだったのかもしれないし、様々な価値観を吸収しつつも未だに自分というものが確立していなかった自分に対する焦りだったのかもしれない

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