頑張る人の物語

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第21回 『 売上ゼロのウィル・シード

 こうして、会社としての登記も済ませて2000年3月からウィル・シードは業務を開始した。まず行うべきこと、それはトレーディングゲームを小・中学校の総合学習の時間に導入をしていくことだった。

 船橋と谷口はトレーディングゲームの体験会を何回も開催していった。会場はいつも千駄ヶ谷にある東京体育館のセミナールームを使っていた。LPCでのネットワークもあり学校関係者なども交えて体験会の参加者は毎回20~30名程度が参加してくれた。参加者からの評判はとてもよかった。

 「これは生徒達も喜ぶ!」
  「是非授業で活用していきたいです!」

 多くの教師達も喜んでくれた。船橋と谷口はそんな意見を聞いて、そして体験会の参加者達の楽しむ顔を見てそう感じていた。やはりこれは成功する!!最初あった不安はすぐに期待と確信へと変わっていった。

 しかし、7月8月となるとその期待は再び不安へと変わっていった。正式な受注が一つも取れないのだ。教師は喜んでくれる。教育関係者も喜んでくれる。

しかし、教師には授業を自らで選択していく権利はなかった。ましてやそこに予算をあてがうことは出来なかった。教育関係者も個人では何の決定権も持っていなかった。船橋達は学校へ営業に行ってもいい反応は貰えず、途方に暮れていた。

 学校を相手にしていては意思決定が遅く、また安定的な予算獲得が難しい。事業体として学校を顧客とすることには無理があることに船橋と谷口は気がついた。収入が一切入ってこない生活が何ヶ月か続いた

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