頑張る人の物語

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第22回 『 企業内人財育成への転向

 数ヵ月後、船橋は決意した。顧客を学校から企業へと転換していくことを。

船橋は思い出した。初めてトレーディングゲームを受けた時に自分の強み・弱みも分かり、それを日常の業務に活用したら業務効率が良くなったことを。

トレーディングゲームは企業の研修にも活用する事が出来る。自分が参加者として感じたことを他人にも伝えていくだけである。これなら上手くいくのではないか、船橋はそう信じていた。

 それから、トレーディングゲームを船橋は少しアレンジをした。企業の人事研修に活用していけるようにゲーム後の解説でビジネスの基本思考フレームを伝えるセッションを設けたり、参加者がより自己の強みや弱みを明確にできるシートを作成したりと自らが伊藤忠入社後に受けた新人研修の様子も思い出しながら改良を重ねていった。

 こうして、企業内人材研修にも活用できると自信を持って提案できるパッケージをつけて船橋と谷口はトレーディングゲームを活用しての人事研修を企業に売り込んでいった。

 売り込む先はたくさんあった。船橋は起業まで、多くの人に相談に乗ってもらっていた。LPCのネットワークにも3000人はいたし、起業を決意するまでは2ヶ月で100人の仲間とあっていた。

皆が船橋の熱意に共感しており、応援したいと言ってくれていた。彼らは皆トレーディングゲームを体験しており、この体験を通じて多くの刺激を得ていた。

 仲間は皆、自信を持ってそれぞれの会社の人事研修担当者を紹介してくれた。とはいえ、全く新しい研修内容であった。最初は人事担当者もこのトレーディングゲームが本当に研修に活用していけるのか、不安な色を隠せなかった。

だが、風は追い風だった。2000年11月にソニーで導入をすることが決まり、すぐにマイクロソフトでも導入が決定すると次から次へと合計30社以上がトレーディングゲームの導入を希望してきた。

 研修の対象の多くが新入社員だったので、翌2001年4月に研修は集中した。船橋、谷口が講師を務めてトレーディングゲームを行っていく。参加者の楽しげな様子やはっと気づく顔は非常に喜ばしいものであった。

そして、参加者および研修担当者よりの事後アンケートの結果は非常に高いものであり、ほとんどの企業が継続的な導入を希望していた。トレーディングゲームを企業の人事研修に活用していくというアイディアは大成功だった。船橋と谷口は忙しい4月を喜びながら過ごすこととなった

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