頑張る人の物語

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第23回 『 何のために動くのか

 4月の研修が一段落すると、5月の連休に船橋はフィジーへ、谷口はゼブ島へとそれぞれ休暇を取ることにした。一緒に同じ場所に行くのではない。それぞれ、一人で違う国へ行き、何かを考えてこようということにした。

 船橋はフィジーで考えた。谷口もゼブ島で考えた。帰国後、船橋は谷口に尋ねた。

「俊さ、何考えてた?」
「そういう力は何考えてた?」

二人の答えは一緒だった。

 「資本主義ってなんだろう?」

 もともとは学校教育を変えていきたいとい思いがあり起業をした。しかし、それがすぐには実現されないことを知ると対象を企業へと方向転換をしている自分達がいた。もしかしたら夢を見失って、日銭稼ぎに走ってしまっていたのかもしれない。ふと二人はそのように考えていた。

 だが、現実はそうでないことに二人はすぐに気がついた。船橋と谷口は何も学校教育がしたかった訳ではなく、教育がしたかった。

教育の対象は子供だけではなく、もちろん大人も含んでいた。彼らに対して、様々な価値観や視点があることを伝えていきたかった。そのためにトレーディングゲームという商品を開発してきた。

 4月の研修を受けた受講生は非常に喜んでいた。そして、気づきを得ていた。これはこれで非常に価値があることだ。二人はそう考えられるようになっていた。そして、しばらくは企業を相手とする研修事業に特化して行こうということを決定した。

 実際に企業からの反応は極めて高かった。わずか3年で170社の顧客に研修を行ってきたことは冒頭にも述べた。

多くの企業が研修内容としてトレーディングゲームの価値を認めていた。参加者が自らの強み、弱みを気づくことができる。他人との協調性の必要性について気づいてくれる。ビジネスの全体像、基本思考フレームに気づいてくれる。多くの研修要素がこのゲームには詰まっていた。

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