頑張る人の物語

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第25回 『 教育問題

 いま、学校教育に関しては様々な問題が言われてきている。教師のモラルに問題がある、受験に問題がある、学校に期待しすぎる親に問題がある、勉強をしなくなった生徒に問題がある、教育基本法に問題がある・・・。

一体日本の教育のどこに誉めるべき所があるのかと思ってしまうほど、人は様々な点で生じている問題を指摘する。そして、「それではどうすればいいのか」という提案・議論については体系的になされていないような気もする。

 「教師はもっと社会を知るべきだ。“何のため”に勉強をするのかを生徒に伝えるべきだ」
  「親はしつけを自らすべきであり、学校にそこを期待しないべきだ」
  
  のように様々な“解”らしきものは提唱されているが、それらは提唱されるだけでは何の解決にもならないし、提唱されている内容自体も分かるようで分からないものが多い。

 でも、ウィルシードが行った総合学習はまさしく日本の教育における問題に解をもたらすものだったと僕は確信している。

 学校教育における問題を少し考えてみたい。
 
  まず、学校教育において多くの人が勘違いしていることは学校では『教師が教えるべき』という事だと思う。しかし、実際に生徒が最も学び、最も影響を受けるのは教師ではなく同じ生徒によってではないだろうか?

小・中学生の頃のことを少し思い出してみる。難しい数学の問題を誰から教わった時に理解が出来たかということを。それはクラスの優等生に説明してもらった時だった気がする。進路について悩んだ時、誰の影響を一番受けたかを考えてみる。それは、進路を決めた周りの友達だった気がする。

 おそらく人には同世代の共通意識というものが存在している。人が最も影響を受けるのは、やはり自分と同じ環境にある同世代の仲間だ。それは決して教師ではない。いくら教師に正論を言われても、それは他者から入ってくる言葉になってしまう。

 教師がすべきこと、それは教えることではなく答えることだと思う。生徒が興味関心を持ち、尋ねてきたことに対して答えていくことこそが教師の役割なんだと思う。その質問に対する答えをその場で持ち合わせていなかったら一緒になって考えていくこと、その過程が大事なことだと思う。

 人が最も成長するのは教えられる時ではなく、自ら学ぶ時だと思う。人は学びたいことは学びたいのであり、学びたくないことは学ばない。そういうものなんだと思う。

 トレーディングゲームは、自分への興味、他人への興味、社会への興味を喚起させるのにうってつけのコンテンツだった。だからこそ生徒にもウケがよかったのだろうし、周りでみていた先生にも自分の生徒があんなに積極的になる瞬間を目の当たりにして感動を与えることができたのだと思う

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